愉快さが勝ったか、深酒にへこたれず爽やかに起床。胃もたれを朝食抜きで誤魔化す。案内人は松本市街から諏訪方面へと誘う。

天気は快晴。実に信州らしい爽快な景色で二日酔いを晴らしてくれようとしたのか、案内人は弘法山古墳へ立ち寄る。

すっかり気分が良くなり、後部座席から取り止めのない話とダジャレを放っていううちに昼食会場へ。焼肉である。最高である。

ノンダクトの店内ですっかり燻されたが、気分上々である。旅人のリクエストに応え、案内人は気前良くハンドルを握り走り出す。フロントガラスから見え隠れする諏訪湖を後部座席から眺め、何となく旅の折り返しを過ぎたことに寂しさを覚えた。

案内人は山道を見事なハンドリングであれよあれよと登っていく。明らかに空気は冷たくなった。やがて眼前に絶景が広がった。

小学生以来、高い山の上に来ることは数えるほどしかなかった。絶景と下界とは全く異なる空気感。魅了されることもうなづけた。

下山時の見送り。撮られなかったが鹿もいた。

陽が沈み旅の終わりは間もなくだ。弾丸ツアーの疲れを温泉で癒し、汽車までの束の間に、なるたけ言葉を交わした。案内人の信州愛をお裾分けしてもらった思い出詰まる二日間だった。

上諏訪にて案内人と別れ、新宿行き最終のあずさに乗り込み、家路を急いだ。

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